新型コロナウイルス抗体検査|港区の人間ドック・健康診断・内科なら三田国際ビルクリニック (赤羽橋・芝公園・三田・田町・麻布十番から徒歩圏内

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新型コロナウイルス抗体検査

Coronavirus antibody test

新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)による感染症(COVID-19)への感染をご心配されている方が多いかと思います。COVID-19の軽症例では、まったくの無症状の場合や、熱・咳・鼻水・くしゃみ・のどの痛み・嗅覚および味覚の異常・倦怠感・下痢といった通常の風邪・胃腸炎と区別の困難な非特異的な症状を示す場合もあることから、検査しないと感染の有無を診断することはできません。

その一方で、現感染の診断に有用なPCR検査の適応は、高熱の持続など特徴的な症状があり感染が疑わしいと医師が判断した場合や感染者との接触歴を有する場合に限って、保健所や指定医療機関でのみ実施されており、検査希望者へのニーズに必ずしも応えられない状況です(当院では無症状な方を対象とした唾液PCR検査が可能です(自費診療)。就業や海外渡航、その他の事情によりPCR検査をご希望される方はご利用ください。)

まったく無症状だが免疫を獲得しているか知りたい方、過去に症状があり新型コロナの感染であったか心配・調べておきたい方には抗体検査をおすすめいたします。抗体検査の実施にあたっては、すでに各社から複数のキットが発表されておりますが、キットにより精度にばらつきがあることが問題視されておりました。
三田国際ビルクリニックでは、この度、提携検査機関のご協力の下、検査精度の確立したスイス製薬大手・ロシュ社の検査「Elecsys Anti-SARS-CoV-2」(ECLIA法)が可能となりましたので、皆様にご案内いたします。

対象検査を希望される全ての方
検査日時診療時間内(平日は15:00-17:00、土曜は11:00-12:00が空いております)
予約不要(外来web予約を利用いただくと、優先案内で待ち時間が減少します)
検査方法採血(1-2ml程度)
所要時間5-15分程度
検査費用6,000円(税別)
所用日数検査後2日
結果報告来院での説明or郵送(1,000円(税別))

予約・お問合せ

  • 症状があり現在の感染が疑われる方は指定医療機関をご受診ください。
  • 抗体検査は「過去の感染」「免疫獲得」を確認するための検査です。「現在」の感染の有無を調べるには、PCR検査が適しています。
  • 診断書が必要な方は、事前に記載が必要な項目をご確認お願いいたします。
  • 抗体陰性であっても新型コロナウイルス感染症を完全に否定することはできません(直近の感染で抗体産生まで時間が経っていないだけの場合も想定されます)。診断書には、「新型コロナウイルス感染症ではないと診断する」といった記載を行うことはできませんのであらかじめご了承ください。

抗体は、病原体などが体内に入ったとき、それに反応する物質として体内に生ずる免疫関連のタンパク質のことです。
抗体には、IgA、IgD、IgE、IgG、IgMの5種類の抗体があることが知られており、主にIgMとIgGが働きます。
一般的に病原体(抗原)が体内に入ってきて最初に産生されるのがIgMで、IgGはIgMの次に上昇し、より強力に病原体の排除に働く抗体です。
このIgGが一定以上産生された状態を「抗体がある」「免疫がある」と呼んでいます。
抗体検査では、採血により血中にこれらの抗体が含まれているかを調べる検査です。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)では、IgMとIgGは発症後約10日でほぼ同時に上昇し、発症後14日目以降ではウイルスのスパイク蛋白質結合ドメインに対するIgGの陽性率は100%と報告されています。
また、中にはIgGがより早期に陽性になる症例もあったと報告されております(Lancet. 2020)。

当院では、過去に症状のあった方に対しては14日目以降での来院をおすすめしています

PCR検査は、採取された検体中に新型コロナウイルスの遺伝子(RNA)が含まれているかを調べる検査で「現在の感染」を調べます。それに対して、抗体検査は感染後14日目以降の「過去の感染」を調べるのに適しています。

・PCR検査→「今」感染しているかを調べる検査
・抗体検査→「過去」感染しているかを調べる検査

とおおまかに捉えていただければ幸いです。
(当院でも唾液PCR検査(自費)を実施しておりますが、無症状な方を対象とさせていただいております(自費診療)。指定医療機関で行っている感染が疑われる方を対象とした保険診療でのPCR検査には対応していませんのであらかじめご了承ください。)

  • 新型コロナウイルスの免疫があるか確認しておきたい方
  • 過去に新型コロナウイルスに感染していたのか確認しておきたい方
  • 事業の再開に際して、社員の免疫獲得状況を把握しておきたい事業主の方
  • 海外渡航予定で入国時に抗体検査の結果が必要な方
  • 過去に他院で抗体検査を受けたが、より精度の高い方法で検査を希望する方
など


新型コロナウイルスの抗体検査は各社から複数の検査キットが発表されておりますが、キットによって検査精度にばらつきが大きいのが問題でした。
そのため当院では抗体検査を見送っていましたが、提携検査機関のご協力により、スイス製薬大手・ロシュ社の「Elecsys Anti-SARS-CoV-2」(ECLIA法)試薬による検査が可能となりましたので、ご案内を開始いたします。
本検査ではIgMとIgGの両方を測定し、感度100%、特異度99.8%、陽性的中率96.5%、陰性的中率100%と極めて良好な検査成績が報告されています。

また、欧州での使用を可能とするCEマークやFDA(米食品医薬品局)の緊急使用許可(EUA)を得ており、最近イギリス政府が大規模調査のために導入を決めた検査です(https://www.roche.com/de/media/releases/med-cor-2020-03-13.htm)。
従来の簡易検査(イムノクロマト法(ICA法))は、院内で15分ほどで簡単に結果が得られる点で便利でしたが、簡易の迅速キットについては「精度に課題がある」との報道もあり、当院では簡易検査ではなく、より精密なECLIA法(電気化学発光免疫測定法)を用いたロシュ社の検査を採用しております。

そのため、当日中の結果報告はできませんが、採血後に提携検査機関での解析を経て、2日後に精度の高い結果をご報告いたします。

予約・お問合せ

また、団体での検査をご希望される事業所様は企業・健保組合様専用のフォームよりお問い合わせください。海外渡航前健診との同時受診やトラベルワクチンの接種、請求書払いなど個別のご要望に柔軟に対応させていただきます。

唾液PCR団体予約

Q. 抗体検査の結果の見方を教えてください。
A. COI(Cut off index)が1.0未満→判定(-):抗体検査は【陰性】、COI(Cut off index)が1.0以上→判定(+):抗体検査は【陽性】となります。
Q. 抗体検査が陽性だったのですが、どうしたらいいでしょうか?
A. 過去に新型コロナウイルスに感染し、免疫を獲得している状態と考えられます。
現時点での感染性については、PCR検査での評価が必要です。
Q. 抗体検査が陰性だったのですが、過去に新型コロナにかかっていないと言えるでしょうか?
A. 過去にかかっていない可能性が高いと考えられますが、抗体が産生されるまでの直近の感染(14日以内)を完全に否定することはできません。直近の感染の有無を調べるには、PCR検査が適しています。
Q. 抗体が陽性で免疫を獲得していれば、もう新型コロナにはかからないのでしょうか?
A. 一般に抗体が陽性で免疫を獲得している状態では、再感染や重症化のリスクは低いと考えられます。しかしながら、新型コロナウイルスの経過についてはまだ明らかでない部分も多く、一度感染した方が再度感染する可能性も報告されています。完全に安心することはできませんので、引き続き感染予防に努めてください。
Q. IgGとIgMのそれぞれの値はわかりますか?
A. ロシュ社の「Elecsys Anti-SARS-CoV-2」(ECLIA法)試薬は、IgGを含む成熟抗体を検出する定性検査であり、IgM, IgGの個別の抗体価を定量的に示す検査ではありません。
一般的にIgMが最初に上昇し、次にIgGが上昇することが知られていますが、新型コロナウイルスに関しては、IgMとIgGがほぼ同時に上昇することや、IgGがより早期に陽性になる症例もあったと報告されています(Lancet. 2020)。
IgM=感染初期のマーカー、IgG=感染後期のマーカーとは言い切れない可能性があり、IgGを含む成熟抗体を検出する定性検査を採用しております。

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