自由診療
【港区個別接種】オミクロン株対応新型コロナウイルスワクチン
COVID-19 Vaccination
【港区個別接種】オミクロン株対応新型コロナウイルスワクチン
三田国際ビルクリニックでは、12歳以上を対象にファイザー社製のオミクロン株JN.1系統に対応したワクチンの接種を行なっています(2024年10月1日)。
2024年10月現在、5社から利用可能な新型コロナウイルスワクチンが提供されていますが、三田国際ビルクリニックでは使用実績が最も豊富なファイザー社製のワクチンを採用しています。
ファイザー社のワクチンは他社と異なり、1名分ずつ個包装になっており、製剤の劣化や取り違えといった事故防止策が講じられています。また、現在流行しているオミクロンJN.1系統の亜系統であるKP.2, KP.2にも高い中和抗体価を誘導することが報告されています。
以下をご参照の上、ご希望される方はお電話かオンラインにてご予約をお取り下さい。
(NEW 2024年10月1日更新)
公費での新型コロナウイルスワクチンの接種が始まりました(令和6年10月1日(火)から令和7年3月31日(月)まで)。
※上記期間以外での接種は、全額自己負担となりますのでご注意ください。
https://www.city.minato.tokyo.jp/wakuchintan/corona_wakuchin/wakuchin1.html
対象者
23区発行の予防接種予診票(ふちの色が茶色)を持参した方
・65歳以上の高齢者
・60歳以上65歳未満で、心臓、腎臓、呼吸器の機能又はヒト免疫不全ウイルスによる免疫機能の障がい(身体障がい者手帳1級)のある方
自己負担額
・公費対象の港区民:無料
・公費対象で自己負担ありの他区民:2,500円
※他区民の方でも「免除」や「無料」等の表示がある予診票を持参した方は、全額公費負担となり無料です(72歳以上、75歳以上などは無料としている区もあります)。
オミクロン株対応新型コロナウイルスワクチンの概要・予約方法は?
種類 | オミクロン株JN.1対応1価ワクチン【ファイザー社】 |
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対象 | 公費接種:23区発行の予防接種予診票(ふちの色が茶色)を持参した方 自費接種:12歳以上で前回接種から3ヶ月以上が経過している方 |
接種日時 | 平日 8:30~17:30、土曜 8:30~12:30 |
所要時間 | 30分程度 |
持ち物 |
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費用 | 公費接種:港区民無料、自己負担ありの他区民:2,500円 自費接種 16,000円(税別) |
予約方法 | お電話、WEB ※空きがあれば当日でもご案内可能ですが、事前予約制です。 |
注意点 | 公費接種の対象者は、23区発行の予防接種予診票(ふちの色が茶色)を持参ください。 |
新型コロナウイルスワクチンの注意事項
接種当日は、次の書類を忘れずに持参して下さい。
- 23区発行の予防接種予診票(ふちの色が茶色) ※無料接種の対象者のみ
- 本人確認書類
- 本人確認書類は医療行為が必要になった場合、健康保険証が便利です。
- 当日は肩の出しやすい服装で来場して下さい。腕の上部に接種を行います。
以下に該当する方はワクチンを接種することができません。
- 37.5度以上の熱がある方
- 重い急性疾患にかかっている方
- ワクチンの成分に対し、アナフィラキシーなど重度の過敏症の既往歴のある方
新型コロナウイルスワクチンの詳細は?
【新型コロナウイルスのmRNAワクチンについて】
ファイザー/BioNTech社およびモデルナ社が開発したワクチンはmRNA(メッセンジャーRNA)ワクチンという技術を用いたワクチンです。mRNAワクチンの技術はこれまで癌やHIV領域などで臨床試験が行われてきましたが、人に実用化されるのは今回が初めてです。
mRNAは人の体内でタンパク質を生成するための設計図です。mRNAワクチンを接種すると、mRNAが注射部位近くの細胞に取り込まれ、それを設計図にして新型コロナウイルスの「スパイク蛋白」というタンパク質が作られます。スパイク蛋白とは新型コロナウイルスが人間に感染するために重要な役割を果たすタンパク質で、スパイク蛋白に対する免疫が誘導されることで、新型コロナウイルスが人の細胞に入れなくなるため防御効果が期待されます。ワクチンによって体の中でスパイク蛋白が合成されますが、ウイルスの全ての部分が合成されたり、生きたウイルスが体に入るわけではないので、ワクチン接種によって新型コロナウイルスに感染することはありません。また、mRNAワクチンを接種することで、接種された人の遺伝情報に影響がおよぶことはありません。
これまでの不活化ワクチンでは、抗原となるタンパク質そのものを接種しますが、mRNAワクチンはタンパクの設計図を接種するものです。この新しい技術によってワクチンの開発期間を短縮することが出来ました。開発までの期間が短いといっても、臨床治験を含め、従来ワクチンが認可されるまでに必要な全てのプロセスを経ています。
さらに、2023年12月からは国産(第一三共社)のmRNAワクチンも利用可能になりました。
【効果について】
ファイザー/BioNTech社とモデルナ社のワクチンは、米国で30,000人以上を対象とした治験を行い、どちらも90%以上の予防効果が示されています。予防効果90%とは、「90%の人に有効で10%には無効」「接種した人の90%は罹らないが、10%の人は罹る」という意味ではなく、「非接種者が100人に20人発症するとしたら、接種者は100人に2人が発症する」つまり「発症リスクが1/10になる」ということです。ワクチンは、新型コロナウイルスの発症を抑制すると同時に、重症化を防ぐ効果も期待されています。
【副反応について】
最も頻度が高い副反応は、注射した部位の痛みで、どちらのワクチンでも6-9割の人が痛みを訴え、特に接種後12-24時間は痛みが強いとされています。また、2回目の接種後の方が副反応は強いとされ、7-9割で頭痛や倦怠感などの全身性の副反応が出現するとされていますこれらの副反応は一般に数日間で消失し、解熱薬にも反応します。
最も懸念される副反応はアナフィラキシー反応などのアレルギー反応です。アレルギーの原因と考えられているのは、両方のワクチンに含まれているポリエチレングリコール(PEG)です。PEGは、一部の注射、下剤や、化粧品などに含まれる成分であり、アレルギーがなければ人体に使用しても有害なものではありません。
アメリカ疾病管理予防センター(CDC)はPEGやポリソルベートなどのPEG誘導体にアレルギーのある人はmRNAワクチンの接種を控えるよう推奨しています。実際には、およそ10万人に1人程度の頻度でアナフィラキシー反応が報告されています。インフルエンザワクチンなど一般的なワクチンのアナフィラキシー反応の頻度は「100万人に1人」程度とされていますので、それと比べると頻度は高いと言えます。しかし、例えばペニシリンという抗生物質では5000人に1人くらいの頻度で重度のアレルギー反応が起こりますが、それに比べれば決して頻度は高くありませんアレルギーをお持ちの方は、接種するかどうか医師と相談して決めて下さい。
よくあるご質問
- Q. オミクロン株対応ワクチンは、インフルエンザワクチンと同時に接種できるのですか。
- A. オミクロン株対応の新型コロナウイルスワクチンは、インフルエンザワクチンとの同時接種が可能です。インフルエンザワクチン以外のワクチンは、オミクロン株対応ワクチンと同時に接種できず、接種前後2週間以上の間隔をあける必要があります。
- Q. 1, 2回目と異なる種類のワクチンを打って良いのですか?
- A. 3回目追加接種では、交互接種(初回接種と異なるワクチンを使用すること)による抗体価の上昇は良好であると報告されています。例えば、1, 2回目モデルナの方が3回目ファイザーワクチン、1, 2回目ファイザーの方がモデルナワクチンをお受けいただいても問題ありません。
- Q. 追加接種は副反応が強いのですか?
- A. 3回目以降の追加接種の副反応に関しては、初回接種で報告されたものと同程度とされています。また、交互接種と同種接種(初回接種と3回目接種で同じ種類のワクチンを使用すること)で差が無かったと報告されています。
- Q. 新型コロナウイルスワクチンの効果はいつまで続きますか?
-
A. 新型コロナワクチンのワクチンどれくらい効果が持続するのかはまだ明らかになっていません。最近のハンガリーでの研究では、ファイザー社製ワクチンについて、2回目の接種後1週間でピークとなり、以後は中和抗体が減少する可能性が報告されています。同様に国立国際医療研究センターからも、2回目接種後7日の時点が最も高く、30日の時点では平均42%減少する可能性が報告されています。
今後、ワクチン接種後どこまで抗体価が下がった場合、追加接種の必要性があるかについての報告が期待されます。
ご自身の中和抗体がいつまで保持されているか気になる方は中和抗体検査をお勧めします。
中和抗体が高ければ絶対に感染しないことを保証するものではありませんが、感染予防を心がける上で有用な指標と考えられます。中和抗体検査の詳細については別ページをご覧ください。
- Q. ワクチンを接種すれば感染対策は不要になりますか?
- A. いいえ。引き続き基本的な感染対策を継続して下さい。
- Q. 妊娠中、授乳中ですがワクチンは安全に接種できますか?
-
A. 妊娠は、重症COVID-19発症のリスク因子になります。また、妊娠中にCOVID-19に罹患することで、早産などのリスクが上がる可能性があります。一方、mRNAワクチンが人間の遺伝子に悪影響を与えることは理論的にはなく、またワクチンを接種することでCOVID-19に罹患することはありません。そのため、理論的には妊婦でも安全に接種できるとは考えられますが、妊婦に接種した際のデータは不足している状況です。
同様に授乳における安全性のデータも不足している状況ですが、mRNAワクチンが乳汁中に分泌され乳児に影響することは、理論的には考えられません。
日本産婦人科感染症学会および日本産科婦人科学会 のホームページもご参照下さい。
- Q. 基礎疾患があっても、ワクチンは安全に接種できますか?
- A. 基礎疾患によっては、重症COVID-19のリスクになります。そのため、過去にアレルギーの既往がなければ、基礎疾患がある場合にはむしろ積極的に接種していただくのが望ましいです。
- Q. ワクチンの接種に費用はかかりますか?
- A. 全額公費での接種は2024年3月末で終了し、以後は原則自費での任意接種になります。
- Q. 以前にCOVID-19に罹患しています。それでもワクチン接種はしたほうがいいですか?
- A. COVID-19は一度罹患しても数ヶ月後には再感染する可能性が示されています。また、免疫がいつまで続くのかわかっていませんので、以前にCOVID-19に罹患していても、ワクチン接種は推奨されます。
- Q. 他のワクチンと一緒に接種することは可能ですか?
- A. 新型コロナウイルスワクチンと他のワクチン接種とは、前後14日間空けて下さい。
- Q. 接種後に副反応が起きた場合には、どのように対応すべきですか?
- A. ワクチン接種後の副反応で発熱症状が出る場合、適宜解熱剤を内服して下さい。医師から処方を受けるか、薬局で購入されても構いません。その他、気になる症状が持続する場合は医療機関を受診してください。副反応についてご心配なことがあれば、東京都新型コロナウイルスワクチン副反応相談センター(03-6258-5802)をご活用下さい。